愛知ドビーさんに伺ってきました
密閉性の高いホーロー鍋の国内メーカー、「愛知ドビー」さんに伺いバーミキュラの工場を見学させて頂きました。
きっかけは松坂屋名古屋店さん
アンバサダーをさせて頂いている松坂屋名古屋店さんからお声がけ頂き参加させて頂いた素敵な企画。
本日工場で拝見してきたことや実演して頂いたお料理、バーミキュラ鍋と他社製品の違い、ライスポットについて伺ったお話をまとめています。
高い密閉性を誇る国産ホーロー鍋です
ホーロー鍋といえばル・クルーゼやstaubなども大人気で有名ですが、どちらもフランス製。
バーミキュラはなんと日本製なんです。
国産でここまで人気の煮物ホーロー鍋は他にないとのこと。
これは素晴らしい事ですね。
購入するとおしゃれなレシピ本が付きます。
他のホーロー鍋とバーミキュラの違い
バーミキュラの特徴:
— misuzu📪@レシピ動画作ってます (@misumisu0722) 2017年11月28日
高い密閉性による究極の無水調理(焦げたり吹きこぼれたりしない)
持ち手の角が丸く持ちやすい
蓋と本体のダブルハンドル(重さを感じにくい)
鍋底にリブ(食材を点で支えるので上部と下部の食材での熱のムラがない)
裏返しても安定(洗いやすい)#キッチンネットプラスアンバサダー pic.twitter.com/jskzEelHeT
底のリブ↑
このおかげで食材を点で支え、熱が直に触れないので上の方の具材と下の方の具材と均一に熱が入ります。
また、アフターフォローとして有料でホーローの掛け直しサービス(22cmで8000円+送料1000円)があります。
蓋も本体もホーローを剥がして掛け直すので新品同様に!
色の変更も可能なんですよ。
そして「オーナーズデスク」という電話サービスでは日々バーミキュラを使う担当者が返答を対応。レシピの提案などどんな質問でも受け付けてくれるそうです。
まずは工場を見学
バーミキュラのホーロー鍋の製作行程は大きく分けて3つあります。
- 鋳造行程…土台を作ります
- 精密加工…密閉性を高めます
- ホーロー加工…周りをコーティングします
これらを順に見ていきましょう。
鋳造行程
工場に入ってすぐに目に入るのがこちらの1つめの行程。
お鍋の土台を作る作業です。
ここで鉄を1500度で溶かし、13種類のものを0.01%単位で配合していきます。
0.1%単位での配合が一般的だそうでバーミキュラではより細かな単位で配合し機密性を高めたお鍋を作ってらっしゃるそうです。
鉄を1500度で溶かして13種類を0.01%で配合。#バーミキュラ pic.twitter.com/lqnjFqvjoY
— misuzu📪@レシピ動画作ってます (@misumisu0722) 2017年11月28日
溶かした高熱の鉄をお鍋の型に流し込んでいきます。
この行程は静かに、早く行うのがポイント
早すぎると流し入れる時の勢いがつくので型が壊れたり鍋の持ち手部分まで液が行き渡らない可能性もあります。
遅すぎると温度が下がるためやはり良い鍋を作る事ができません。
ただ溶かして流し込むだけではないのですね。
それをお鍋の型に流し込んで作ります。#バーミキュラ pic.twitter.com/L2eg3kjEMn
— misuzu📪@レシピ動画作ってます (@misumisu0722) 2017年11月28日
型の中にはこのような鉄粉が使われています。
なので(ちょっと見えにくいですが)出来上がった鍋の周りにも砂が付いています。
精密加工
先ほど出来上がった鍋の周りの砂を取ります。
さてこれでお鍋の出来上がりかと思いきやそう簡単にはいかなくて
高温で溶かして→それを冷やしているので歪みができています。
蓋を平らなところに置くと隙間が…↓
これを削って隙間のない状態にしていきます。
(写真左が完成品、右は削ってない状態)
この行程を行うことでお鍋の密閉性が高まり食材の旨味を閉じ込める調理が可能になるんです。
削るのは機械なのですがそれを調整するのは職人技。
指に伝わる振動や音などで状態を確認してセッティングします。
蓋を削る作業。
— misuzu📪@レシピ動画作ってます (@misumisu0722) 2017年11月28日
このあと測定器で測り、滑らかになるように何度か調整をかけます。
この行程を行うホーロー鍋は今の所バーミキュラのみ。
なので密閉性が抜群とのこと。 pic.twitter.com/vyfuI2eHk3
一度削ってから測定器で歪みを計測。
針をぐるっとあて測定器の目盛りが0.01mm以内のふれになるようにブレた部分を更に削ります。
再度削って→再び測定器で目盛りが1目盛り以上ふれないかどうかを確認して完成になります。
完成品はぴったり真っ平ら。
下に紙切れ1枚だって入りません。
このような細かなチェック行程を行っているのはバーミキュラだけだそうです。
なので他社製品に比べて高い密閉性を誇ってらっしゃるんですね。
ホーロー加工
最後の加工行程は写真NGだったため画像はありません。
ガラスと水を溶かした液をスプレーで吹き付けていく作業です。
ホーロー加工はなんのため?
先ほどまでの行程で出来上がったお鍋は鉄のまま。
ここにホーロー加工を施す事によって酸に強く、錆びにくく、匂いうつりしにくくなります。
また洗う時にも汚れが取れやすくなるんです。
そしてなんといっても重要なのがホーローのガラスの遠赤外線効果によって食材の芯から火が通せるようになること。
バーミキュラのホーローは3層
一般的なホーロー鍋は2層が多いのですが、バーミキュラは3層塗っています。
ベースを塗り、続いてカラーコーティングで塗り、最後にパールですとかクリアといったものを塗ります。
3層塗ることによって耐久性も高まります。
作業は職人による手作業
スプレーで吹き付けて塗る作業は難しく、職人さんの高い技術が必要。
気温や湿度によっても変わるので塗りながら光沢感を見てスプレーを近づけたらり離したりしながら全体を均一な厚みで塗っていきます。
塗る→乾かす→焼くを3回繰り返して完成
ホーローを塗ったら鍋を乾かします。
先ほどホーローはガラスと水だと記載しましたが、その水分を飛ばしてガラスを貼り付けます。
その後行程2で削った蓋の部分に付いたホーローを剥がしとり、
それを800度で焼き付けます。
これで1層出来上がりました。
同じ作業を3回繰り返して3層のホーロー鍋が出来上がります。
淡い色合いが可愛らしいバーミキュラのお鍋の完成!
バーミキュラでは環境や職人への配慮からビビットな色は使用していません。
全てが淡い優しい色合いです。
奥は18cmのパールピンク。
手前は22cmです。
サイズ展開は4種類
一番人気があるのは22cm。8人分の汁物やカレー、ご飯なら6合まで炊ける使いやすいサイズです。
18cmはその半分。(カレー4皿、ご飯3合)
それより大きい26cmは浅型(sukiyaki)と深型(ベーシック)の2種類があります。
14、18、22cmは8色展開。通常色と特別色でお値段1000円違いますが、これは塗料の違いで性能は同じです。
26cmは人気の4色のみ。
バーミキュラを使ったお料理実演
続いて愛知ドビーさんの素敵なキッチンでお料理の実演を拝見させて頂きました。
実演部分はライブ配信しています。お時間あります方はこちらもどうぞ
今回のメニューは
- 無水カレー(バーミキュラ)
- ローストポーク(ライスポット)
- 白米炊き(ライスポット)
- 豚肉とキクラゲの炒め物(ライスポット)
- 炒飯(ライスポット)
無水カレー
バーミキュラで作る無水カレーは鍋いっぱいに生の具材を詰めて弱火にかけるだけ。
玉ねぎを炒めたり途中でかき混ぜたりしなくていいんです。
バーミキュラに「角切りトマト→みじん切り玉ねぎ→スライス玉ねぎとセロリ→乱切り人参→一口大に切った鶏もも肉」の順に詰め込んでローリエをのせ蓋を閉めます。
弱火にかけるだけで出来上がり。
最後にルーを加えます。
無水カレーができあがりました。#バーミキュラ pic.twitter.com/H7p3Uhb506
— misuzu📪@レシピ動画作ってます (@misumisu0722) 2017年11月28日
トマトの酸味とお野菜の甘味たっぷりで辛口カレールーのピリ辛がよく合う美味しいカレーでした。
バーミキュラライスポットとは
バーミキュラのユーザーさんからの声でよくあるのが「バーミキュラでご飯を炊くと美味しい!」
ですがコンロで鍋炊きする場合火加減を自分で見ないといけません。
その手間を解消しボタン1つで簡単にバーミキュラご飯が炊けるのがこちらの「ライスポット」なんです。
側面と底と両方で火入れをし、密閉性が高いので粒立った甘いご飯が炊けます。
1台で1合〜5合まで0.5合単位で炊けます。
購入するとおしゃれな分厚いレシピ本付き!
簡単機能
先ほどの動画でも何度か説明が出てきますがスイッチは「これから押すところ」のみ光ります。
必要のないスイッチは光ってないので操作に迷わなくてすみます。
炊飯方法
電源→炊飯ボタン→の順に光るので押します。
少ない合数でも美味しく炊けるように入れたお米の合数をセットします。
(炊き込みご飯の場合は若干異なりますが製品付属のリーフレットに記載されています)
右下の青丸↓スタートを押すと炊飯開始。
タイマー機能もあります。
炊飯時間は通常は浸水30分、火入れ20分、蒸らし10分の合計1時間。
浸水30分を飛ばす場合は終了時間から30分引きます。
ご飯炊きモードは4種類
白米、白米おこげ、玄米、玄米おこげの4種類選択できます。
担当者さんのオススメは白米の上に生のお野菜、タレに漬け込んだ生肉をのせておこげモードで炊くビビンバ。
こちらも付属のリーフレットに掲載されているそうです。
(ちなみにリーフレット掲載レシピは100!)
保温機能はありません
ご飯の保温機能はないのですが、これは長時間保温したご飯はあまり美味しくないため。
炊きたての美味しいご飯を食べて欲しいとの思いから保温機能は付けていないそうです。
ですがこのまま1時間はホカホカが保てるそうですよ。
鍋でできるものはなんでも可能
セットするだけで焦がしたり吹きこぼれたりせず簡単に煮物が作れます。
また、調理モードの中火は炒め物に最適な温度を保つため炒めたり焼いたりに最適!
お鍋で炒め物、なかなかやらないですよね。
不思議な光景に見えましたが卵がふんわり仕上がり木ベラから伝わる鍋肌の滑らかさが気持ち良かったです。
(ライブ動画より)
調理モードには保温機能あり
30度から1度単位で設定で設定できる保温機能を使えばローストビーフなどの低温調理も簡単に、またパン生地の発酵やヨーグルトなども作れます。
常温でもさほど失敗のないヨーグルトよりも納豆やテンペ、天然酵母の生種起こし、これからの季節には自家製甘酒など温度管理が大切な発酵メニューにも大活躍です。
こちらはそんな保温機能70度でおいて作ったローストポーク。
豚塊肉をライスポットで周りを焼き付け
(ライブ動画より)
保温機能70度で保温。
ライスポットで作ったローストポーク。
— misuzu📪@レシピ動画作ってます (@misumisu0722) 2017年11月28日
温度設定が30度から1度単位でできるので低温調理やパンやヨーグルトの発酵などにも使えます。#バーミキュラ pic.twitter.com/0zYIUsWjlH
柔らかに仕上がりカット作業を拝見しているだけでテンション上がりました!
ライスポットで作った炒飯2種類と豚肉とキクラゲの炒め物も並びます。
炒飯は卵を入れ→ご飯を入れ炒め合わせ→チャーシュー(or鮭フレーク)、胡麻、塩、ネギ、醤油を回しかけます。
炒め物は卵をふわっと炒めて取り出し→豚肉、トマト、キクラゲを加え炒めて卵を戻し→醤油とナンプラーで味付け。
どのお料理もバーミキュラによる〒食材の旨みを引き出す調理」がされるので普段よりも薄味で大丈夫。
カレーは8皿分作ってルーは5皿分だそうです。
お腹いっぱい食べて帰宅
素敵なお料理や使い方の細かな説明を色々伺いすっかり欲しくなったバーミキュラ。
今回愛知ドビーさんのご好意で、モニターで使わせて頂ける事になりました。
ありがとうございます。
これからしばらく楽しみたいと思います!
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