2017年9月8日、岐阜県関市にあるZWILLING社さんの刃物工場見学会に参加させて頂きました。
2017-09-16/リライト2020-02-24
一般人が入るのは初めてという異例のこのツアー!
貴重な今回の会の参加者は
有名インスタグラマーの皆さん&その中にラッキーにも混ざらせて頂いたわたしの計4名です。
関市といえば刃物
刃物で有名な関市には良い包丁が沢山揃っています。
わたしも一度「刃物会館」へ包丁を買いに伺った事がありますが
この時に購入した包丁をとても気に入って今でも大切に使っています。
良い包丁はお料理も楽しくなりますし美しく切れるので作業もラクになりますね。
こちらもどうぞ
余談ですが関市は鰻でも有名です。
この日工場見学の前には美味しいうなぎ屋さんとスイーツ屋さんにも連れて行っていただきました
関市にある要予約の隠れ家鰻屋さんレポ
かき氷で人気の和カフェ「あべまき茶屋」さんレポ
ZWILLING社はこんなところ
名古屋から車で1時間ほど。
ちょとしたお出かけにピッタリな距離です。
(普段一般の方の工場見学は受け付けてません)
田んぼや畑の多いのどかな田舎風景を走って行くと、周りとは少し異質な輝きを放つ建物がどかーんと現れます。
ZWILLINGさんに到着しました!
入るとすぐに高級な応接セットが出迎えてくれます。
社内はオシャレでピカピカ!
お手洗いまでも美しいです。
目を惹き存在感のある美しい刃物を作る会社はやはり建物も美しいですね。
ZWILLING刃物の特徴
話術に長けた明るい工場長さんのお話をスライドを拝見しながら伺います。
日本製で切れ味も良い
ZWILLINGさんと言えばドイツの会社なので、大方をドイツで作られているのではないの?と思っていたのですが
zwillingの刃物はほぼ日本のこの関市で作られているのです。
関市の工場で作られた包丁はドイツのものより切れ味も良く
かなり質が高いものだそうです。
工場長はじめ皆さん誇りを持ってお仕事されていたのが印象的でした。
ハンドルの形状に特徴
また関工場の特徴としてハンドルの形があります。
ドイツ製品はハンドルが全てまっすぐ(画像左側)
日本のものは「手に馴染みが良いように」全てカーブされて作られています(画像右)
ZWILLINGさんの包丁というと独特のあのうねったハンドルが特徴的ですよね。
見た目のかっこよさだけかと思ってましたが握りやすさもあったとは。
しかもこのカーブ、型があるわけではないんです
職人さんが手で覚えて全てを同じように削ってらっしゃるのだというから更に驚きです。
だからこそ手にフィットする柔らかな持ち心地なんですよね。
これぞ職人技!
疲れにくさにこだわる
包丁が持ちにくいとどうなりますか?
切り物に疲れてしまってキッチン作業がしんどくなってしまいます。
そうなるとお料理自体がしづらくなりますよね。
ZWILLING J.Aさんの包丁は疲れにくさに拘り、全て真ん中でバランスが取れるよう作られているんです!
関工場ナイフは全てセンターバランス
これ素晴らしい事ですよね。
その他の特徴
切れ味が良い
ハンドルが持ちやすい
センターバランス
この3点以外にも関工場のzwilling包丁には良い特徴がたくさんあります
(一部画像NGだったため箇条書きでざざっと記載させて頂きます)
- ハンドルの中に空洞がなく、錆びにくい
- 刃先の硬度を維持した研ぎ方で切れ味の持続性が高い
- 殆どの行程を自社で行なうため品質が安定している
さて、ではいよいよ工場見学へ。
ZWILLING刃物工場
皆さん、包丁はどのように作られると思っていますか?
実はわたしは機械で作っていると思っていました。
実際に工場内に入るとわかるのですがほぼ人間が作っているんです
これにはとても驚きました。
工場の中はそれぞれの作業ブースに細かく分かれ、職人さん達が真剣に働いてらっしゃいます。
包丁の作られる行程を順を追って案内して頂きました。
工場内はとても大きな音がしている為か皆さん耳栓をされています。
こちらは100度の熱で焼き入れをしているところ
その後急冷。
更にこの後再加熱して刃の強度を上げていきます。
ハンドルを取り付ける作業も手作業でした。
1つ1つ組み立て金槌で留めていきます。
ボブクレイマー製作風景
こちらはボブクレーマーのハンドル付け作業。
ボブクレイマーの製作風景はこのシーンのみちらりと覗かせて頂きましたが普通の包丁とは違いかなり手間のかかる作業が行われていました
高額なのも納得です。
ハンドルを磨く作業も拝見させて頂きました。
左が加工前。
右が加工後。
美しくなってます。
刃物を磨く作業をされる職人さん達。
ZWILLINGさんは女性の職人さんが多い事も特徴の一つだと思いました。
わたしの「包丁工場」のイメージはこういった刃を研いでいるシーンのみだったのですがそれ以外の色々な行程をほぼ手作業でやられてました。
包丁の試し切り
楽しく興味深い工場見学が終わった後は社内の美しいキッチンへ。
休憩室にも使ってらっしゃるそうでこちらも広くて綺麗なお部屋でした。
こちらでボブクレーマーと雅を使ってのカットをさせて頂きました。
写真に写っている「雅」も吸い付くような切れ味でとてもよく切れる包丁でしたよ。
ボブクレーマーでのトマトの薄切り
世界最高峰と言われるナイフ職人「ボブ・クレーマー」の包丁はなかなか手に入らない希少品。
そんなボブクレーマーを使っての薄切りを拝見させて頂きました。
「片方の手でトマトを押さえずに」
「包丁を水平に動かして」
何枚もスライスしていきます。
この切れ味!
見ると欲しくなりますよね…!!!
ボブクレーマーの受注販売
ちなみにこちらのボブクレーマー、なかなか手に入りにくいのですが
期間限定でまれにオンラインショップや百貨店等で受注販売をされてらっしゃるそうです。
詳しくはZWILLINGさんの公式サイトで確認してみてください
Bob Kramer Euro Carbon | ツヴィリング J.A. ヘンケルス 公式オンラインショップ
工場見学の模様はこちらでもご紹介頂いてます。
最後に
こんな感じで
「包丁欲しい!」「包丁買わなきゃ!!」
と、すっかりZWILLINGさんの虜になった楽しい1日を過ごさせて頂きました。
帰ってからもいつ買おうかばかり考えてます。
追記
後日公式サイトよりボブクレイマーメイジを購入しました
わたしはアボカドローズ(アボカドの薄切り)の投稿をよくしますので
「薄切りがうまくできない」
というお声をよく頂きます。
そんな方は(切り方も多少はあるにせよ)包丁を良いものに変えると案外すっとうまくいくものですよ。