伊賀焼の土鍋がすっぽり入った電気鍋「かまどさん」の講習を受けて来ました。
美味しさの秘密と魅力、他の鍋との違い、使い方注意点をまとめます。
お話を伺ったのは今回も松坂屋名古屋店さん本館6階「キッチンネットプラス」
機能的でお洒落なキッチングッズが多数揃うスペースです。
動画でご紹介
講習の内容を10分に編集した動画をIGTVに投稿しています。
YouTubeは少し長め(11分)に編集してます
長谷園の土鍋
天保3年から続く伊賀焼の窯元「長谷園」
長谷園の「かまどさん」はガス火で使える通常の土鍋も販売されています。
「土鍋炊きのご飯は美味しい」
「だけどもっと手軽に炊くことができないか」
といった要望から産まれたのが家電メーカーsirocaさんとコラボした今回ご紹介する電気鍋なんです。
土の鍋でゆるやかな火入れ
土鍋は熱が緩やかに芯まで届くのでご飯の甘味がしっかり引き出されふっくらと炊き上がります。
金属の鍋だと温度の上昇が急なので土鍋のようなゆるやかな火入れができません。
また、「土鍋風」を謳う炊飯器も蓋が金属であったり中に金属が入っていたりするので純粋な土鍋とはやはり違います。
温度の上がり方は急速になり土鍋炊きのご飯とは仕上がりも違ってきます。
冷めても美味しい
土鍋がおひつと同じ働きをするので炊いた直後は土が余分な水分を吸い、時間が経ってご飯が乾いてくると鍋に蓄えた水分をご飯に戻してくれるので冷めても美味しいご飯になります。
電気鍋なのでほったらかし
ガス火で炊く土鍋ご飯は火をつけてほったらかしというわけにはいきません。
微妙な火加減調節も必要ですし、何より火のそばを離れて他の事をするなんて危なくてできません。
そんな「炊飯の1時間」だけでも主婦が家族と過ごす時間に当てられたらとの思いも今回のかまどさん電気鍋開発の理由にあったそう。
スイッチ1つであとはほったらかし。
音も静かで炊飯しているのを忘れそうなくらい。
ライブ配信動画
今回伺った講習はFBとInstagramで(それぞれ前半と後半)ライブ配信しています。
松坂屋名古屋店スタッフさんの講義デモ
炊飯の仕方とかまどさんの基本的な説明
その後偶然siroca担当者さんがいらっしゃったので急遽お話し伺いました。
炊き上がったご飯もこの後半に出てきます。
ライスポットとの違い
冷めても美味しい土鍋ご飯が簡単にできるのが「かまどさん」電気鍋。
金属を使用した炊飯器やホーロー鍋は水分を逃がさないので呼吸ができる土鍋に比べるとどうしても「美味しいご飯」にはなりません。
その中でライスポットはかなり美味しくご飯が炊ける電気鍋ではあるのですが、先ほどの話にもあったように金属は熱の伝わり方が急です。
参考↓
温度管理ができるので色々な調理に使えるライスポット
ゆるやかに火入れする土鍋のご飯とはやはり仕上がりが変わってきます。
また、ライスポットは低温調理もできるし炒め物や煮物も手軽にワンタッチ調理。
焦げ付きません。
かまどさんとライスポットがよく比べられると担当者さんは仰ってましたがライスポットはお料理用、かまどさんはご飯炊き専用なので用途が全く違うお鍋なんです。
かまどさんの使い方注意点
浸水不要
お米を研いだらすぐにスイッチオン。
浸水時間は不要です。
ご飯専用の鍋です
先ほども触れましたが安い炊飯器にありがちな「煮物もできます、シチューもできます」なお料理使用は基本的にはできません。
かまどさんはご飯炊き専用のお鍋です。
もちろんどうしても煮物が作りたかったりケーキが焼きたかったりするのならそれは自己責任で行なってもらえばいいのですが、鍋に匂いがついたりしますしそもそもお料理は炊飯鍋ではなく通常の鍋で作った方が美味しい。
(お話しの中で「2万円以上の鍋ならお料理は鍋で作った方が美味しい」とのお話も出ました)
わざわざ炊飯鍋で煮物をする意味はあまりないんです。
スイッチ1つで煮物が作りたかったらそれこそライスポットをぜひ。
連続使用できません
周りの電気部分が大きいのでかなり場所はとりますが、中の土鍋部分は小さくて3合炊き。
そして連続使用はできません。
6合炊きたいから3合炊いてすぐまた3合炊く…という使い方はできないんです。
(その場合は2台お買い求め下さいとのお話でした)
しっかりと土鍋を乾燥させ冷ましてからでないとおこげができてしまったり「ベストな炊き上がり」を楽しめなくなるので14時間以上あけます。
もちろん味の好みもその時の都合もありますので2時間ほど冷ましてから炊いてもいいのですが、基本は14時間間空けてから次を炊きます。
しっかりと乾燥させてないと底にヒビが入ったりカビが生える原因に。
中蓋は忘れず閉めて
鍋にお米を入れ水を注ぎ中蓋をしてから外蓋をはめます。
中蓋にも穴が↓あり
こちらが外蓋。外蓋にも穴があります。
直火不可です
土鍋ですが火にかけて使う事はできません。
(ここもライスポットと違う点ですね)
鍋底の丸はセンサーです。
これがあるため火に直接かけて使う事はできないんです。
コンセントは簡単に取れます
まだ発売したばかりなのでこの辺りは今後改善されるのかもしれませんが、結構軽いタッチでコンセントがはずれます。
ですが5分以内なら再び繋げば続きから炊飯してくれます。
(その代わりベストな炊き上がりではなく少し火入れしすぎたご飯にはなります)
ソフトタッチで簡単にもげたので小さなお子さんがちょっと触ったり、つい何かでふいっと引っ掛けたりしたら簡単にはずれそうでした。
操作はタッチパネルで簡単
白米が玄米か、何合か、硬めか柔らかめか、などをセットして炊飯ボタンを押すだけ。
ですがここでも注意点が。
簡単操作なのでこどもがうっかり触ったり、側面をちょっと腕でこすったりなんかするとすぐにボタンが押されてしまいます。
うっかり触らないよう炊飯中は近づかない方が良いかもしれません。
でもこんな注意点がある炊飯器なんて、この不完全さがなかなか可愛らしくていいじゃないかと思いませんか?
玄米、おかゆ、雑穀米モード有り
炊き込みご飯ももちろんOK。
詳しくは付属の素敵なレシピ本をご参照ください。
セット内容
最後にかまどさん電気鍋のセット内容をお伝えします。
冊子3冊と手ぬぐい
取説には「こんな時どうする」がかなり細かく記載されているので例えば鍋にカビが生えたりヒビが入ったりしても慌てず対処できます。
手ぬぐいは蓋を開ける時に使うため。
お米粒の模様です。
30日献立レシピ集付き
付属の冊子のうちの1つがこちら。
写真も器もどれも美しい、眺めているだけでも楽しいレシピ本です。
長谷園さんに見学に来た業者さんなどに炊きたてご飯を出す時「美味しいご飯の友」も必要で。
それで考え出された美味しいご飯のレシピとご飯に合うおかずレシがたっぷりと詰まっています。
これでとりあえず30日は献立考えなくても良さそう!
計量カップ付き
付属の目盛りにお水を入れて(1合〜3合まで目盛り付き)簡単計量。
最近ありがちな「マンションの上から落としても割れない」とか「熱に強い」とかそういった高価なプラスチックではなく普通のプラカップだそう。
(この辺りもなんだか微笑ましい)
なので落としたら割れますし熱いところに置くと変形します。
鍋敷きとしゃもじ
シックな黒の鍋敷きとしゃもじ、しゃもじ立て、それから1合カップも付いてきます。
しゃもじ立てが付いている点も嬉しいですね。
縦に線が入ったしゃもじなのでくっつきにくく、洗いやすいそうです。
まとめ
ライスポットを愛用しているわたしとしては今回のお話を伺うまでは「ライスポットがあるのに炊飯専用の電気鍋なんて必要??」と思っていました。
お話を聞いて
- 土鍋で炊くご飯が一番美味しい
- ライスポットとかまどさんは用途が全く違う
- 金属の入った鍋や炊飯器では再現不可能な美味しさが土鍋にはある
- 土鍋炊き風炊飯器の高額さに比べたらかまどさんは安い
- 炊飯器置き場に置くだけなので場所もさほど取らない
という事がわかりました。
そして炊いたご飯の美味しかった事!
炊きたてより冷めたご飯の方が甘味がありより美味しさがわかるそう。
なので時間のたったものを頂きましたが、しっかり甘くて美味しいご飯でした。
今回このかまどさんをモニターで使わせて頂くことになりましたので、また届きましたら使用レポをお送り致します!
松坂屋さんに並ぶ商品はオンラインストアでも購入可能。
レターポットでお手紙頂けると嬉しいです!
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